配管部品の複合加工におけるポイントとは?

テーパー配管

配管部品とは?

配管部品とは、その名の通り、配管に用いられる部品であり、継手、フランジ、ストッパーなどの様々な部品があります。継手とは、配管同士を繋ぐ部品のことを指し、経路の分岐、集合、閉鎖、管の太さ変更などの多種多様な経路設計を可能とします。フランジとは、継手と配管の隙間を埋める部品であり、配管を通る液体やガスの漏れを防ぐために用いられます。ストッパーとは、配管の先端に取付ける部品であり、フランジと同様に液体やガスの漏れを防ぐために用いられます。

配管部品の種類や用途によって、使用される素材や、その大きさは異なります。また、当社では樹脂、鋼、非鉄金属など様々な素材に対応可能であり、最大サイズφ50、寸法精度0.01mmまでの部品製作に対応しております。

 

複合加工とは?

当社では複合加工とは、1つのワークに対して、多工程の加工を施す加工方法のことを表しております。当社にて、複合加工をする上でのメリットとしては、リードタイムの短縮や工程間の輸送コスト削減などが挙げられます。

精密部品加工センター.comでは、放電加工やマシニング加工、研削加工、旋盤加工等の様々な加工方法を組み合わせることで、他社ではできない複雑形状の精密部品加工を行うことができます。

>>複合加工とは?メリットや当社で対応可能な加工方法について

 

配管部品を複合加工する際に必要となる加工工程と使用する設備について

配管部品を複合加工にて製作する際には、旋盤加工機、マシニングセンタ、ワイヤー加工機の3つの加工設備が用いられます。下記にそれぞれの加工工程の説明と当社が使用している設備についてご紹介します。

 

旋盤加工機

まず初めに旋盤加工機により、外径の加工を行います。その際には、定尺寸法の材料から削り代を考慮し、仕上がりの寸法よりも多少大きく切断するための材料取り作業を行います。継手部品などのように、製品の外側にネジ溝がある製品の場合は、旋盤加工機でネジ溝を掘る必要があります。

加工工程の最初に旋盤加工を行う理由は、その切削効率にあります。一般的に旋盤加工は、マシニング加工よりも、加工速度と切削効率に優れます。旋盤加工にて使用する工程はNC旋盤がメインとなり、具体的に当社では下記の設備を使用しています。

NC旋盤 LN-32N テクノワシノ 2台
NC旋盤 GT-250B 永進機械 1台

 

マシニングセンタ

次にマシニングセンタで加工を行います。旋盤加工では不可能である角がある形状の加工に用いられ、最終的な加工形状や寸法精度の調整を行います。具体的に当社では下記の設備を使用しています。

マシニングセンタ V33i・V33 牧野フライス製作所 9台
マシニングセンタ YBM640V・YBM850V 安田工業 4台
円筒研削盤 GUP32X50 豊田工機 1台
NCジグ研削盤 JG-15CPX 和井田製作所 1台

>>当社の加工設備はこちらから

 

ワイヤー加工機

配管部品の加工を行う際に、ワイヤー加工機を用いることもあります。主に内径のテーパー形状の加工を行う際に用いられます。その他にも金型や小さな部品を製作する際にも用いられます。マシニングセンタとワイヤー加工機の使い分けとしては、マシニングセンタは小径以上、ワイヤー加工機は小径以下の加工に用いて、使い分けを行っております。当社が保有しているワイヤー加工機は下記の通りです。

型彫り放電加工機 MA2000 三菱電機 1台
ワイヤー放電加工機  UPV3、U-32K、EU-64、EQH5、EQ5、EE6

 

当社が配管部品を複合加工するメリットについて

当社が配管部品を複合加工するメリットとしては、内径のテーパー形状のような様々な形状を実現できる点と、加工工程が短縮可能な点にあります。

 

①多様な形状を実現

当社は旋盤加工、マシニング加工、ワイヤー加工などの様々加工機を自社内で保有しているため、複数工程の一貫対応が可能です。設備のみならず、加工に関する知識やノウハウを押さえた技術者により、内面のテーパー形状のような様々な形状の加工にも対応可能です。外注による品質や納期のバラつきを無くすとともに、当社にて複合加工を丸ごとお受けすることができるため、運送費用を押さえてコストメリットをご提供します。

 

②加工工程の短縮

当社は前述の通り、複合加工の一貫対応が可能であるため、外注取り回しにかかる日数を削減することが可能です。これにより、納期を短縮し、更には部品同士の嵌め合い精度を高いレベルで実現します。配管部品のように、他の部品と組み合わせることが前提の部品は、部品同士の高い嵌め合い精度が求められます。部品ごとに異なる会社に依頼してしまうと、いざ部品を組み合わせようとした時に、部品がガタついてしまうことが起こりかねません。そのため、加工工程を短縮するだけでなく、高精度な部品加工を実現できます。

 

配管部品の加工事例のご紹介

続いて、当社が実際に加工したマシニング加工による加工実績をご紹介いたします。

 

加工事例:テーパー配管

テーパー配管

こちらは、旋盤加工・ミーリング加工で製作された、テーパー配管です。材質はSUS304で、サイズはφ15×40です。

>>加工実績の詳細はこちら

 

加工事例:製品部入子
こちらは、旋盤加工で製作された、フランジです。材質には樹脂と真鍮を使用しており、サイズはφ30×40で製作しております。

複合加工のことなら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

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