ステンレスの精密部品加工についてご存じでしょうか?一般的に錆びにくい・強度が高い素材として知られ、私たちの身の回りの様々な製品に使用されております。しかし、そのステンレスの精密部品加工についてはあまり知られていないかと思います。
今回のコラム記事では、ステンレスにおける精密部品加工がなぜ必要になるのか?どのような場合に使用されるのか?について精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所が詳しくご紹介していきます。
ステンレスとは?その特徴についてご紹介!
ステンレスは、鉄(Fe)を主成分として、クロム(Cr)やニッケル(Ni)が含まれた合金 のことを言います。一般的には、クロムが11%以上含まれて初めてとステンレスと定義することができます。
強度が高い
ステンレスの種類にもよりますが、鉄に炭素を加えているため鉄・その他金属と比較をすると強度が高くなります。
耐食性に優れている
ステンレスはに、クロムが含まれておりこのクロムが酸化反応を防ぐ役割を果たします。
耐熱性に優れている
ステンレスの種類にもよりますが、400~500度になると強度が落ち込むと言われています。
しかし、アルミは150度を超えると歪みや変形を起こすことからも比較的耐熱性に優れているということが分かります。
ステンレス製品が使用されるシーンについてご紹介!
上記で説明したような特徴を持つことから、ステンレス製品は「水回りで使用したい」「屋外で使用したい」「メンテナンスいらずで長く使用したい」といった要望がある際に採用されることが多くなります。
また、食品系・家電や半導体などの精密機器系・建築系など幅広い業界でステンレス製品は活躍します。
ステンレスにおける精密部品加工の必要性とは?
前章でも記載した通り、ステンレス部品はいくつもの優れた特徴を持っており、幅広い業界で活躍しております。
そんな中でもステンレスの精密部品加工が必要になるのは、「光学機器業界」「半導体業界」「電子機器業界」「自動車業界」など精密機械を扱う業界です。
精密機械の中の部品精度が低い場合、故障が発生することは容易に想像ができます。さらに、電子機器の業界では特に、近年は部品の小型化・高精度化が要求されるようになっています。
従来から必要な特性である強度や耐食性に加え高精度化の要求にこたえるためにも、今やステンレス部品の精密加工は必要不可欠になっています。
精密加工のステンレス部品事例:ホログラム光学素子コア(光学)
こちらは、超精密加工機によって加工された、ホログラム光学素子コアです。材質はSTAVAX製で、表面に無電解Niメッキを使用しています。このホログラム光学素子コアは、主に光学業界向けに使用されます。
精密加工のステンレス部品事例:フランジ②
5軸加工機のミーリング加工にて製作可能です。半導体・自動車・情報通信の業界など幅広く使用されます。
精密加工のステンレス部品事例:fΘレンズコア(光学)
こちらは、超精密加工機によって加工された、fΘレンズコアです。
材質はSTAVAX製で、表面に無電解Niメッキを使用しています。
仕上げ精度はRa0.005μmで、光学業界向けに使用されます。
ステンレス部品の精密加工なら、精密部品加工センターにお任せ!
精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。
ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。
今回紹介させていただいた、「ステンレス部品」に関しても上記の工作機械を駆使し精密加工で対応させていただきます。
当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。
「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。