リングゲージの複合加工におけるポイントとは?

リングゲージ

 

リングゲージとは

リングゲージとは、耐久性の高い素材で作られる測定機器のことです。測定機器であるため一定の寸法精度で精密に加工する必要があります。測定機器の中でも特に外径部品の寸法公差を測定するために用いられます。
当社がこれまで製作してきたリングゲージの材料としては、SKD11・SUS420J2などがございます。また当社では、主に成形品のサンプルの品質管理ならびに測定に使用しています。当社で製作可能なサイズとしては内径Φ20~100程度であり、ミクロン台の精度出しが可能です。

 

複合加工とは

当社では複合加工とは、1つのワークに対して、多工程の加工を施す加工方法のことを表しております。当社にて、複合加工をする上でのメリットとしては、リードタイムの短縮や工程間の輸送コスト削減などが挙げられます。

精密部品加工センター.comでは、放電加工やマシニング加工、研削加工、旋盤加工等の様々な加工方法を組み合わせることで、他社ではできない複雑形状の精密部品加工を行うことができます。

>>複合加工とは?メリットや当社で対応可能な加工方法について

 

リングゲージを複合加工する際に必要になる加工工程と使用する設備について

リングゲージを複合加工する際には、旋盤加工ならびに平面研削、円筒研削を使用します。下記にそれぞれの加工工程の説明と当社が使用している設備についてご紹介いたします。

・旋盤加工

旋盤加工は素材から任意のサイズに切削する際に使用します。旋盤加工の工程で使用する設備としてはNC旋盤がメインになります。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
NC旋盤 LN-32N テクノワシノ 2台
NC旋盤 GT-250B 永進機械 1台

・平面研削、円筒研削

リングゲージは高い寸法精度が求められるため、平面研削、円筒研削によって表面を加工し仕上げていきます。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
平面研削盤 PSG-65EXB、PSG-65DX、PSG-6FJA 岡本工作機械 6台
円筒研削盤 GUP32X50 豊田工機 1台
NCジグ研削盤 JG-15CPX 和井田製作所 1台

>>当社の加工設備はこちらから

 

リングゲージを複合加工するメリットについて

リングゲージを複合加工するメリットとしては、リードタイムの短縮ならびに輸送コストの削減、さらに加工環境の整備・高い管理体制による高品質化です。

・リードタイムの短縮

複数の加工工程を当社で一貫対応することで、リードタイムの短縮を実現することが可能となります。これは、様々な加工設備を保有している当社だから実現できることであると言えます。

・輸送コストの削減

一般的には、多工程で製品を製作する場合には工程間の輸送コストが発生してしまいます。しかし、当社は複合加工を丸ごとお受けすることができるため、輸送コストを削減することができ、コストメリットをご提供することができます。

・加工環境の整備・高い品質管理体制による製品の高品質化

各加工工程で別の企業に依頼をする場合、それぞれの企業で品質管理体制が異なることがあり、最終製品の品質が落ちてしまう恐れがあります。
特にリングゲージは、測定機器であることから高い寸法精度が求められます。当社は加工環境(温度環境・湿度環境)の管理をしっかりと行っているため、寸法精度に狂いが生じません。また、加工後の真円度・円筒度を測定することができる社内設備も整えております。さらに各工程ごとに精度確認・寸法測定を実施しております。

リングゲージを複合加工する際のポイント

リングゲージの複合加工におけるポイントとしては、真円度・面精度・円筒度の3点が挙げられます。当社では、上記3点において、これまでに数ミクロン単位の精度で加工した実績がございます。数ミクロン単位の精度を実現するためには、研磨の取り代を可能な限り少なくすることが重要となります。なぜなら、取り代が多くなることで、研磨時に熱が発生してしまい歪みが発生する恐れがあるからです。さらに加工する際の温度・湿度を含む加工環境管理も非常に重要となります。

 

当社のリングゲージの加工事例

加工事例:内径測定用リングゲージ

リングゲージ

こちらは、ステンレス製の内径測定用リングゲージです。サイズはφ52.880で、ジグ研削加工によって製作致しました。こちらのリングゲージの用途は、アルミや銅等の非鉄金属部品や樹脂部品の内径を測定するために使用される、高精度なリングゲージです。
今回のお客様は、このようなリングゲージを従来から使用されていましたが、φ52mmほどあるリングゲージは標準品で販売がされていませんでした。しかし、この直径のものだけが必要ということで、特注ピンゲージを探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
こちらのリングゲージを加工する際は、温度による膨張・収縮により寸法が変化してしまいます。そのため当社では、温度変化による寸法誤差を考慮して、研磨による最終仕上げを行っています。
精密部品加工センター.comでは、市場に出回るリングゲージから、今回のような特注リングゲージの加工にも対応しております。また、測定物の形状によっては、測定部分に突起等があることも多くなります。しかし、そういった複雑形状部品に関しても、追加加工を施すことにより、突起にも対応した特注リングゲージの製作も実現いたします。

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リングゲージの複合加工なら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

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