シャフトの複合加工におけるポイントとは?

シャフトとは?

シャフトとは、産業機械や自動車部品のエンジン回りに多く使われる回転する部品で回転や直動によって動力を伝達するものと、構造物として応力を受け止めるものがあります。シャフトの形状は直線状に限らず、クランク状に折れ曲がったものや、ジョイントを介して斜め方向に偏心しているものと様々な形状がございますが、どのシャフトにも共通するのがシャフトは軸の役割を担いますので、全ての軸の中心が揃っていなければなりません。シャフトに求められる機能としてねじれ強度、圧縮強度などが高いことが重要です。当社で製作可能なサイズとしては最大300ミリまで対応可能です。

 

複合加工とは

当社では複合加工とは、1つのワークに対して、多工程の加工を施す加工方法のことを表しております。当社にて、複合加工をする上でのメリットとしては、リードタイムの短縮や工程間の輸送コスト削減などが挙げられます。

精密部品加工センター.comでは、放電加工やマシニング加工、研削加工、旋盤加工等の様々な加工方法を組み合わせることで、他社ではできない複雑形状の精密部品加工を行うことができます。

>>複合加工とは?メリットや当社で対応可能な加工方法について

 

シャフトを複合加工する際に必要になる加工工程と使用する設備について

シャフトを複合加工する際には、旋盤加工ならびにマシニング加工を使用します。下記にそれぞれの加工工程の説明と当社が使用している設備についてご紹介いたします。

・旋盤加工

旋盤加工は素材を真円度の高い製品に加工するために使用します。旋盤加工の工程で使用する設備としてはNC旋盤がメインになります。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
NC旋盤 LN-32N テクノワシノ 2台
NC旋盤 GT-250B 永進機械 1台

・マシニング加工

マシニング加工は偏心シャフトのように外径形状が複雑な場合に使用されます。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
マシニングセンタ V33i・V33 牧野フライス製作所 9台
マシニングセンタ YBM640V・YBM850V 安田工業 4台
円筒研削盤 GUP32X50 豊田工機 1台
NCジグ研削盤 JG-15CPX 和井田製作所 1台

>>当社の加工設備はこちらから

 

シャフトを複合加工するメリットについて

シャフトを複合加工するメリットとしては、リードタイム短縮と輸送コストの削減をすることが出来る点です。

①リードタイム短縮

当社は5軸加工機を保有しておりますので、芯出し加工で大きなリードタイムの短縮を実現することが可能となります。一般的に同じ作業であれば3軸加工機では2~3日の日を要するのに対し、5軸加工機では1日で加工が終わります。さらに段取り替えが少ないために、一連の加工を連続して行えるために、高品位な加工も実現します。

②輸送コストの削減

一般的には、多工程で製品を製作する場合には工程間の輸送コストが発生してしまいます。さらに品質管理基準もバラバラであるために、お客様の要求する精度に満たない場合には追加工が必要となります。しかし、当社は複合加工を丸ごとお受けすることができるため、輸送コストを削減することができ、コストメリットをご提供することができます。さらに、必要以上の面品質による加工費の高騰を避けるために工作機械・工具・切削条件・加工物の取付方法などにおいて基準を作っておく必要があり、それを可能とする加工技術とノウハウを当社は保有しております。

 

シャフトを複合する際のポイントとは?

シャフトの複合加工のポイントとしては、①垂直に加工すること②振れを抑えること③真円度の3点が重要となります。
①の垂直に加工するために、当社ではシャフトに対して、ワンチャッキングで溝入れ・ねじ切りを同時加工して、垂直を実現します。
また②の振れを抑えることは難しいですが、当社では削り代を均一にすることで振れを抑える工夫をしております。さらに③の真円度を出すために、削り代と温度管理に注意をして研削盤にてマシニング加工をしており、これにより正確に真円度を出すことを可能としております。シャフトは芯出しが重要となり、芯がズレると基準となる穴もズレたり、決められた位置を加工しているのに刃物が干渉したりしてしまい、加工の精度が落ちてしまうこともあります。当社の5軸加工機で加工をする場合にはワークの向きを変える必要が無いために、段取り替えの必要が無くなります。したがって、加工時間の短縮することに大いに効果的です。

 

複合加工の加工事例のご紹介

加工事例:偏心シャフト①

こちらは、SCM435製の偏心シャフトです。サイズは60×60×80で、5軸加工機にてミーリング加工を行いしました。

>>加工実績の詳細はこちら

加工事例:偏心シャフト②

こちらは、SCM435製の偏心シャフトです。サイズは15×10×100で、5軸加工機にてミーリング加工を行いしました。

>>加工実績の詳細はこちら

複合加工のことなら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

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