SUS420J2の切削加工におけるポイントとは?

SUS420J2とは

SUS420J2とは、マルテンサイト系のクロム合金ステンレス鋼の一種です。耐食性や耐摩耗性に優れており、焼き入れを行うことで優れた強度・硬度・鏡面性を得ることが可能な金属となっております。ただ、耐食性は一般的な金属よりは優れていますが、析出硬化系ステンレス・オーステナイト系ステンレス・フェライト系ステンレスよりも炭素含有量が高いため、それらのステンレスより耐食性は劣ります。
また、ステンレス鋼ではありますが、磁性を持つため、テーブルに吸着させることが可能であるという理由から、研削加工に適した素材とされています。

 

SUS420J2が使用される業界とは

上述の優れた特性からSUS420J2は様々な用途で使用されています。特に、優れた耐摩耗性から、主に金型素材として用いられることが多いです。これは、金型部品が繰り返し開閉を行うことから、優れた耐摩耗性を持たなければ、摺動部分の摩耗が急速に進み、金型の寿命が短くなってしまうためです。また、優れた鏡面性と切削性を持つことから、光学機能を正確に発揮するために0.001mm単位の超精密加工が必要とされるレンズ金型として使用されることもあります。

このようにSUS420J2は金型業界や光学機器業界などに使用される他、そ医療業界などにも用いられることもあります。

 

SUS420J2の切削加工におけるポイント

SUS420J2の切削加工におけるポイントは大きく2つ挙げられます。

1つは焼き入れ前と焼き入れ後で硬度が異なるため工具を使い分ける必要があるということです。焼き入れ前の比較的硬度が低い状態では、ハイス工具により加工を行うことが可能ですが、焼き入れ後の硬度が高くなった状態では超硬刃物を使用しなければなりません。ただ、焼き入れ前にハイス工具で穴あけ加工等を行うと、加工硬化が発生してしまう場合があるため、その際は超硬刃物に工具を変更する必要があります。
もう1つは、安定しているSUS420J2を使用しなければならないということです。安定しているSUS420J2でなければ、ピンホールのような素材そのものの欠落や、素材の中に不純物が混入による、磨いた後における表面のムラなどが発生してしまいます。これらを防ぐためには、非常に安定しているSUS420J2であるウッデホルム製のSTAVAXを使用する必要があります。この優れた安定性からSTAVAXは、0.001mm単位の精度が求められる超精密加工において、コマやキャビコアなどを製作する際に用いられています。

 

当社のSUS420J2(STAVAX)加工事例のご紹介

光学機器業界用 製品部入子

こちらは、STAVAX製の製品部入子です。
加工方法としては、ワイヤーカット、放電加工、マシニングセンタといった複合加工を行っています。

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精密機械用製品駒

こちらは、ステンレス製の製品駒です。サイズは先端部が2φ、高さが90で、旋盤加工並びにマシニング加工によって製作致しました。こちらの製品駒の用途は、精密機械部品として使用されています。

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SUS420Jの加工のことなら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密治具部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

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