測定治具を使用することで品質・精度が向上する!
測定治具は、成形品を治具に固定して3次元測定機など固定するための台のことをいいます。
対象となる製品を正しく測定できるよう、測定の再現性と寸法精度の高さが求められます。
部品の公差判定をする際などに多く使われるため、工数・人的リソースの削減などに貢献いたします。
ここでは、測定治具を使用するうえでのポイント・必要性ををご紹介いたします。
検査治具と測定治具の違いとは
検査治具
検査治具は治具の中で最も一般的です。検査が困難な製品の形状でも品質確認することができます。
検査治具を使用することで、工数・費用の削減にもつながるため、製品の品質向上に貢献いたします。
測定治具
測定治具は製品の寸法・質量・電流値などを測定時に使用いたします。
公差判定で使用されることが多く、工数・人的リソースの削減に貢献いたします。
測定治具に適した材質
測定治具には、基本的にはSUS420J2を使用することが多いです。これはSUS420J2が耐食性に優れていて、焼き入れすると高い硬度(HRC52±2程)を得ることができるためです。
また、サブゼロ処理を行うことにより、経時変化を抑えることもできます。治具を使用するにあたり、使用につれて形状が変化してしまうと、測定の精度が落ちてしまいます。そのため、長期間に渡り安定して治具を使用し続けるために、サブゼロ処理を行い、経時変化を抑える必要があります。
測定治具を加工するうえでのポイント
高い寸法精度が要求される
測定治具は治具が基準となって寸法をとります。そのため、平面・平行・位置が的確でないと精度がずれるため、測定できません。
製品を決まった位置、角度で固定することが大切で、治具にも高い寸法精度が要求されます。
経時劣化を抑える
前述の通り、測定治具の形状が使用につれて変化してしまうと、安定して測定することが難しくなってしまいます。形状の変化を抑えるためには、硬度を向上させる焼入れ処理だけでなく、サブゼロ処理を行う必要があります。サブゼロ処理とは、焼入れ直後に0℃以下に冷却する処理のことであり、残留オーステナイトをマルテンサイトに変態させることで、経時変化を抑制することができる処理方法となっております。当社では測定治具の経年劣化を抑えるために焼入れ処理(真空焼入れ)+サブゼロ処理(焼入れ直後に0℃以下に冷却する処理のこと)をおこなっております。
測定治具を使用する必要性
当社が扱う測定治具は、自動車業界・通信業界(カメラ)・医療業界向けです。
自動車部品は様々な形状があり、基準が取りにくく、要求される品質も厳しいですが、
お客様の高い要求にお応えしてまいりました。
当社は三次元測定機用治具・画像測定機用治具・測定顕微鏡用治具を製作してきた豊富な実績がございますので、お気軽にお問い合わせください。
当社の治具・ゲージの製作実績
当社が実際に製作した治具・ゲージをご紹介いたします。
加工事例:内径測定用ピンゲージ①
こちらはステンレス製の内径測定用ピンゲージの加工実績でございます。材質としてはSTAVAXを使用しており、φ38.014のサイズにて円筒研削・研磨・熱処理を行って製作いたしました。
こちらのピンゲージは、・・・
加工事例:内径測定用ピンゲージ②
こちらはSTAVAX製の内径測定用ゲージの加工実績でございます。材質はSTAVAXを使用しており、φ22.474のサイズにて、円筒研削加工後に熱処理を施し、製作いたしました。
こちらの内径測定用ゲージは、・・・
測定治具の製作のことなら、精密部品加工センターにお任せ!
精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。
また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。
「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。