マシニング加工を用いた複合加工の特徴とは?

製品部丸駒④

マシニング加工とは?

マシニング加工とは、マシニングセンタを使用し、材料を切削する機械加工のことを指します。マシニングセンタでは、ATC(自動工具交換機能Automatic Tool Changer)と呼ばれるツールマガジンに装着されたフライスやドリル、リーマなどの工具を自動で交換してくれる機能を有しております。そのため、従来のフライス機とは違い、穴あけや平面削りなどの切削加工を1台で行うことができます。人が介することなく運用ができるために、加工精度のバラつきがなくなり、加工工数の削減にもつながります。

マシニングセンタは大きく5つの機能に分かれており、機械を自動的に制御する「NC装置」、マシニングセンタの底辺を支える「ベッド」、ベッドから垂直に伸びた柱である「コラム」、回転運動を与える「主軸」、角度を割り出す「インデックステーブル」があります。マシニングセンタでは主にフライス加工、中ぐり、穴開け、ネジ切などの加工をすることができます。

また、マシニング加工の特徴としては、①繰り返し精度が高い、②量産加工に最適、③工具の自動交換などが挙げられます。

①繰り返し精度が高い

マシニングセンタでは自動制御で加工するため、手作業にと比較して同じ品質で加工し続けることができます。そのため旋盤やフライス盤などの作業者による加工の場合、ミスが起きたり、数値が狂ったりすることが発生しにくいです。

②量産加工に最適

マシニング加工では、CAMによって一度加工プログラミングを組み終えれば、あとは機械が同じものを高品質に加工し続けてくれます。複雑な形状であっても、プログラミングさえできれば機械に任せるだけでよいのがマシニングセンタの特徴です。そのため、量産加工においてはマシニングセンタの貢献度が高くなります。

③工具の自動交換

マシニングセンタでは工具の自動交換が可能であるため、作業者による工具交換が不要になります。これにより、作業時間の大幅な短縮につながります。

>>マシニングセンタとは?マシニング加工の特徴やポイントまで解説!

>>マシニングセンタの長所と短所について

 

複合加工とは?

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所における複合加工とは、1つのワークに対して、多工程の加工を施す加工方法のことを表しております。ところが、一般的には旋盤加工にミーリング加工を施す加工方法を表す場合が多いです。当社では、様々な設備を保有しているため、放電加工、マシニング加工、研削加工、旋盤加工などの加工や研磨、表面処理などを含めた複合加工を実現することができます。
多工程の加工を必要とする加工品であれば、複数の企業を経由して完成に至る場合が多く、この場合であれば工程間に時間や輸送コストがかかってしまいます。複合加工で製品を製作することで工程間の時間や輸送コストを削減することができ、お客様に対して多大なメリットをご提供することができます。

>>複合加工とは?メリットや当社で対応可能な加工方法について

 

マシニング加工を用いた複合加工

当社では、マシニング加工と他の加工方法を組み合わせた複合加工を可能とする加工設備を保有し、さらに複合加工を実現する加工ノウハウがございますので、お客様に高精度の加工品をご提供しております。

①マシニング加工と旋盤加工を組み合わせた複合加工

マシニング加工と旋盤加工を組み合わせた複合加工の実績としては、円筒部品の側面に四角い穴をあけた内スライドが挙げられます。マシニング加工と旋盤を組み合わせることで、真円度の高い部分では旋盤で加工し、外形形状が複雑なものは、マシニングセンタを用いて加工を行います。具体的な加工事例は、下記より参照ください。

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②マシニング加工とワイヤーカット加工を組み合わせた複合加工

旋盤加工の加工形状・加工内容では補いきれない側面への穴加工や細穴加工、スパナ掛け等マシニング加工を必要となる形状がございます。さらに当社の加工実績としては、製品部にワイヤーカットで抜き穴を加工してそこに入れ子を挿入する加工や製品部全体はマシニングで加工をして、部分的にワイヤーでの入れ子加工を行う場合が多いです。具体的な事例としては、スライド駒がございます。マシニング加工での加工のみだと歪みが発生する可能もございますので、必要箇所のみワイヤーカット加工を行います。さらにマシニング加工では複数回の切削が必要な抜き穴においても、ワイヤーカット加工では一度の加工でくり抜くことを可能にします。

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③マシニング加工と研削加工を組み合わせた複合加工

研削加工をマシニング加工の前にすることで正確な直角出しを実現することが可能となります。その後に、マシニング加工で任意の形状に外径を加工します。具体的な事例としては、下記の加工事例を参照ください。

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複合加工の加工事例のご紹介

加工事例:精密機械用製品部キャビ駒
製品部キャビ駒

こちらは、STAVAX製の金型製品部品のキャビ駒です。サイズは80×120×40で、ワイヤーカット・マシニングセンタ・放電加工の複合加工を行って製作いたしました。
こちらのキャビ駒は、精密機器の外観カバー部品用の精密金型駒です。
今回のお客様は、切削加工のみでは製作が難しく、多種の加工が出来る企業をお探しのところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このようなキャビ駒を加工する際は・・・

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加工事例:光学業界用製品駒
製品駒

こちらは、SKD11製の製品駒です。サイズは60×80×45で、ワイヤーカット・放電加工・マシニングセンタといった複合加工を行って製作いたしました。
こちらの製品駒は、光学業界等金型の製品アンダー形状部分に使用されている製品駒です。
今回のお客様は、材質として硬度が高いSKD11を使用かつ複雑形状の製作にも対応が可能な企業を探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このような製品駒を加工する際は・・・

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加工事例:精密機械用製品駒
精密機械用製品駒

こちらは、ステンレス製の製品駒です。サイズは先端部が2φ、高さが90で、旋盤加工並びにマシニング加工によって製作致しました。こちらの製品駒の用途は、精密機械部品として使用されています。
今回のお客様のご依頼は、先端部の形状が旋盤加工だけでは難しいため、特注用の製品駒を製作する企業を探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このような製品駒を製作する際には・・・

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複合加工のことなら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

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