ピンゲージの複合加工におけるポイントとは?

ピンゲージとは?

ピンゲージとは、穴の内径を測るためのゲージです。リングゲージは測定機器の中でも特に外径部品の寸法公差を測定するために用いられますが、ピンゲージは円筒形状のプラスチックの内径測定に使われています。一般的には材質は超硬ではあるが当社がこれまで製作してきたピンゲージの材料としてはSTAVAXがほとんどです。当社で製作可能なサイズとしては外径Φ10~Φ100まで対応可能で、精度は±0.002まで対応可能です。

 

複合加工とは

当社では複合加工とは、1つのワークに対して、多工程の加工を施す加工方法のことを表しております。当社にて、複合加工をする上でのメリットとしては、リードタイムの短縮や工程間の輸送コスト削減などが挙げられます。

精密部品加工センター.comでは、放電加工やマシニング加工、研削加工、旋盤加工等の様々な加工方法を組み合わせることで、他社ではできない複雑形状の精密部品加工を行うことができます。

>>複合加工とは?メリットや当社で対応可能な加工方法について

 

ピンゲージを複合加工する際に必要になる加工工程と使用する設備について

ピンゲージを複合加工する際には、旋盤加工ならびに平面研削、円筒研削を使用します。下記にそれぞれの加工工程の説明と当社が使用している設備についてご紹介いたします。

・旋盤加工

旋盤加工は素材から任意のサイズに切削する際に使用します。旋盤加工の工程で使用する設備としてはNC旋盤がメインになります。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
NC旋盤 LN-32N テクノワシノ 2台
NC旋盤 GT-250B 永進機械 1台

・平面研削、円筒研削

ピンゲージは高い寸法精度が求められるため、平面研削、円筒研削によって表面を加工し仕上げていきます。具体的に当社では下記の設備を使用しています。
平面研削盤 PSG-65EXB、PSG-65DX、PSG-6FJA 岡本工作機械 6台
円筒研削盤 GUP32X50 豊田工機 1台
NCジグ研削盤 JG-15CPX 和井田製作所 1台

>>当社の加工設備はこちらから

 

ピンゲージを複合加工するメリットについて

ピンゲージを複合加工するメリットとしては、リードタイムの短縮ならびに輸送コストの削減、さらに加工環境の整備・高い管理体制による高品質化です。

①リードタイム短縮

複数の加工工程を当社で一貫対応することで、横持ち工程がなくなるために、リードタイムの短縮を実現することが可能となります。一般的に外注依頼をすることで2週間程度納品に要していた加工を1週間程度まで削減することが可能です。これは、様々な加工設備を保有している当社だから実現できることであると言えます。

②輸送コストの削減

一般的には、多工程で製品を製作する場合には工程間の輸送コストが発生してしまいます。さらに品質管理基準もバラバラであるために、お客様の要求する精度に満たない場合には追加工が必要となります。しかし、当社は複合加工を丸ごとお受けすることができるため、輸送コストを削減することができ、コストメリットをご提供することができます。

③加工環境の整備・高い品質管理体制による製品の高品質化

ピンゲージは、測定機器であることから高い寸法精度が求められます。当社は加工環境(温度環境・湿度環境)の管理をしっかりと行っているため、寸法精度に狂いが生じません。また、加工後の真円度・円筒度を測定することができる社内設備も整えております。さらに各工程ごとに精度確認・寸法測定を実施しているために、他社と比較しても測定回数が圧倒的に多くなり、誤差の少ない安心した精度の実現が可能です。当社はCNC3次元測定機、3D形状測定機、真円度測定機などの充実した測定機器を多く保有しておりますので、これが安心してお客様から選ばれる理由の一つになります。

>>3次元測定機の詳細はこちら

>>形状測定機の詳細はこちら

 

ピンゲージを複合する際のポイントとは?

ピンゲージの複合加工のポイントとしては、リングゲージと同様に真円度・面精度・円筒度の3点が重要となります。当社では過去数ミクロン単位の精度で加工したピンゲージの加工実績がございます。数ミクロン単位の精度を実現するために、研磨の取り代を可能な限り少なくすることで、研磨時に熱が発生しないように工夫をしております。さらにワークに対しての温度管理並びに加工環境に対しての温度管理も重要となります。加工の流れとしては、旋盤加工を行いそこから円筒研削を行います。旋盤加工にて外内径を任意の形状に成形後に研削加工にて表面仕上げを行います。外周面の厚みを整えるだけでなく、精密な両面の平行度を得るために行い、円筒研削では外周面を凹凸のない面粗さの高い加工を実現します。

 

複合加工の加工事例のご紹介

加工事例:内径測定用ピンゲージ①

こちらは、ステンレス製のアルミや銅等の非鉄金属部品や樹脂部品の内径を測定するために使用される内径測定用ピンゲージです。サイズはφ38.014で、円筒研削・研磨・熱処理を行って製作いたしました。
今回のお客様は、このようなピンゲージを従来から使用されていましたが、φ38mmほどある太径のピンゲージは標準品で販売がされていませんでした。しかし、この直径のものだけが必要ということで、特注ピンゲージを探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このような太径のピンゲージを製作する際には・・・

>>加工実績の詳細はこちら

加工事例:内径測定用ピンゲージ②

こちらは、STAVAX製の内径測定用ゲージです。サイズはφ43.002で、円筒研削加工後に熱処理を施しました。
こちらの内径測定用ゲージは、アルミ等の非鉄金属部品、および樹脂部品として使用されるピンゲージです。
今回のお客様は、個々の製品でサイズが異なり、一般的な調達が難しいとのことで企業を探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このようなピンゲージを製作する際には・・・

>>加工実績の詳細はこちら

加工事例:内径測定用ピンゲージ③

こちらは、STAVAX製の内径測定用ゲージです。サイズはφ43.002で、円筒研削加工後に熱処理を施しました。
こちらの内径測定用ゲージは、アルミ等の非鉄金属部品、および樹脂部品として使用されるピンゲージです。
今回のお客様は、個々の製品でサイズが異なり、一般的な調達が難しいとのことで企業を探していたところ、精密部品加工センター.comにお問い合わせをいただきました。
このようなピンゲージを製作する際には・・・

>>加工実績の詳細はこちら

複合加工のことなら、精密部品加工センターにお任せ!

精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。 また、ホログラム光学素子用金型などの超精密金型の設計・製作実績も多数ございます。 さらに当社では、当社工場にとどまらず、大田区や燕三条など、国内でも有数の加工集積地に幅広い加工ネットワークを築いております。これらの加工ネットワークを駆使することで、どこの会社ならできるかわからないような部品加工にも対応いたします。 「この部品はどこの会社ならできるのかな...?」「加工するのが難しい材料なんだけど、どこにもお願いできなくて困っている...。」「とにかく高精度に加工してほしい!」こうしたお悩みに、精密部品加工センター.comはお応えいたします。精密部品の設計・加工にお困りの方は、まずはお気軽に当社までご連絡ください。

>>加工実績一覧はこちら

>>当社自慢の設備情報はこちら

お問い合わせはこちら

Copyright© 精密部品加工センター.com|精密加⼯から特注治⼯具製作までフルサポート , 2024 All Rights Reserved.