スピンドルを複合加工する際のポイントとは?

スピンドルとは?

スピンドルとは、軸の端に回転対象物を付け、精度の高い回転運動を伝えるための円柱部品のことで、旋盤加工機・フライス盤・円筒研削盤・平面研削盤などの工作機械で使用されます。スピンドルはこの用途からもわかるように芯ブレ、円筒度、真円度などを含む精度が非常に重要になります。
例えば、刃物を回転させることによって切削する機械で、この精度が悪いということになれば、中心がずれてしまう、表面に凹凸ができてしまう、審美性も悪いなど製品の精度ならびに見た目のレベルが落ちてしまいます。そのため、このスピンドルを精度良く加工することが必要不可欠になります。

当社で加工が可能なスピンドルのサイズならびに精度としては、φ50、長さ200、精度5μとなっております。

 

スピンドルを複合加工する際の加工工程と使用する設備について

スピンドルを複合加工する際には、旋盤加工・穴あけ加工・円筒研削・場合によってはNCフライスを使用します。以下でそれぞれの加工方法について解説をします。

 

・旋盤加工

スピンドルを製作する際には旋盤加工を用いて、ある程度任意の形状にします。当社が保有している旋盤加工機は下記です。

NC旋盤 LN-32N テクノワシノ 2台

NC旋盤 GT-250B 永進機械 1台

旋盤  AM20、EB8 池貝鉄工、エグロ 4台

 

・穴あけ加工

穴あけ加工で使用する設備は5軸マシニングセンタ ROBODRILL α-T21IFLです。こちらの設備に関する詳細情報は下記からご覧ください。

▼5軸マシニングセンタ ROBODRILL α-T21IFLの詳細情報はこちら▼

 

・円筒研削

円筒研削は、スピンドルの外形(円筒)を研削するために使用します。使用する円筒研削盤は下記です。

円筒研削盤 GUP32X50 豊田工機 1台

 

・場合によってNCフライス

スピンドルの円柱の側面に形状がある場合にはNCフライスを使用します。よくあるのはキー溝加工をする際です。当社が保有しているNCフライスは下記です。

NC竪型フライス盤 AEV74、KEV55、ASNC74 牧野フライス製作所 10台

 

スピンドルを複合加工するメリットとは?

スピンドルを複合加工するメリットとしては、リードタイムの短縮・輸送コスト低減によるコストダウン・高品質化が挙げられます。

・リードタイムの短縮

複数の加工工程を当社で一貫対応することで、リードタイムの短縮を実現することが可能となります。これは、様々な加工設備を保有している当社だから実現できることであると言えます。

 

・輸送コストの削減によるコストダウン

一般的には、多工程で製品を製作する場合には工程間の輸送コストが発生してしまいます。しかし、当社は複合加工を丸ごとお受けすることができるため、輸送コストを削減することができ、コストメリットをご提供することができます。

 

・高品質化

各工程ごとに精度確認・寸法測定を実施しているため、他社と比較しても測定回数が圧倒的に多くなり、誤差の少ない安心した精度の実現が可能です。また、複数企業をまたぐことによる品質検査基準が異なるというリスクを抑えることができます。

 

また、当社におきましては円筒加工をする設備である円筒研削盤と形状加工をする設備である旋盤加工機やNCフライス盤の両方持っているので、多工程の加工を短時間で行うことが可能です。このように円筒加工と形状加工の両方の設備を保有し、一貫した加工対応ができる企業は非常に少なくなります。

 

スピンドルを複合加工する際のポイントとは?

スピンドルの複合加工におけるポイントとしては、①芯ブレが起きないようにすることと②真円度と円筒度に注意して加工することが重要となります。①の芯ブレが起こらないようにするために軸精度が公差から外れないことが大切です。そのためにワークの芯出しと加工中の芯ぶれが起こらないように工夫をしております。また②の真円度と円筒度に関しては、円筒研磨機で砥石の管理であるツル―イングと砥石の振れ、さらに 加工中の温度管理・環境管理及び加工液の温度を24度程度の一定に保つようにしております。加工の流れとしては、旋盤加工後に円筒研磨機で真円度を出しておりますが場合によってはマシニングセンタも使用しております。

 

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精密部品加工センター.comを運営する株式会社長津製作所では、精密部品を中心とした様々な部品加工を多くの業界に向けて行っております。ワイヤー放電加工機から型彫放電加工機、研削加工機、マシニングセンタなど、多岐にわたる工作機械を保有しているため、あらゆる精密部品加工に対応しております。

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